SSブログ
Tuesday May 22 2007 category:

デビルマンとデビルマンレディー

コミックスの復刻版が"全集"という形で出版されるのが流行っていた頃。
ハードカバーで1冊980円とか1,000円とか。
デビルマンも復刻されたんですよ。
そのちょっと前にデビルマンと初めて出会いました。
雑誌連載をリアルで読んでみたかったけど、そりゃ無理!なので、少しでも当時のカラーを見てみたかったんです。
で、カラー収録が売りだった全集版を買ったのです。
けど、これ途中で加筆されてたり、「新デビルマン」が収録されてたりとで意外と評判悪かったりして…
個人的には新デビルマンも好きなんですが。能天気な明が好き…

デビルマン (1)

デビルマン (1)

  • 作者: 永井 豪, ダイナミックプロ
  • 出版社/メーカー: コミックス
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 文庫
デビルマンレディー (1)

デビルマンレディー (1)

  • 作者: 永井 豪, ダイナミックプロ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 文庫

以下ねたばれありです。

じゃなくて。
デビルマンの、あの壮絶な最後は何度読んでも胸を衝かれるですよ。
ラストのコマでごごごと現れる天使たちは、いったい何を意味してるんだろうとか、夜な夜な考えたです。
あんなあっさりヒロインが死んでしまって、でも、だからこそ明と了と対立する構図に説得力があって。とか何とか、もうとにかく思い入れたくさんです。

数年後。

「デビルマンレディー」なる文庫を店頭で発見。
(以前から単行本が出てるのは知ってたんですけども)
恐る恐る1巻を買ってみました…
意外とおもしろいじゃん、と思ったので続きを買います。
あーあーあー明がー!突然出現。なんでー?! なんか少しいやな予感。
あ、ダンテも出てきた。(このあたりはあまり思い入れがないので普通に読んでいく)
さらに読み進んでいくと…美樹ちゃんが!タレちゃんのGFに…!いやあああぁぁぁ~…
もう立ち直れない…けど、毒食わば皿までというじゃないか…
最終巻まで読み進みました。
あわわあわわ…
アスカとジュンが合体して了になった…
了は相変わらず美人だったけど、でも、そんなのってない…
と、一読したときは思ってたですよ!

今は結構好きなのです、デビルマンレディー。
レディーがかっこいいし、アスカはストーカーみたいだわ、タレちゃんのGFというのはへこむけど、美樹ちゃんが生き残るし(しかも強そう)。
タレちゃんといえば、ススムくんは今回大ショックにはならなかったんだろうか…といまさら心配したり。
ビースト化したアイドルとか、娘を守るおじさんの話みたいな小話も好き。
ジンメンの話はがっくりきたけど。あのサッちゃんはジンメンの作った幻だよね?と思いたい…
シレーヌは相変わらず美しかったし!カイムは心底相手にされてなかったし!(ちょっとかわいそう)
わりと四方八方ハッピーエンド的?なのも私は好き。
まあたぶん、デビルマンに出会ったころなら絶対認めなかっただろうけど。
いろいろ理由はあるんですけど、何より、果たして人類は、命がけで守る価値があるのか?という主題が昔っから好きなんです。


それにしても、デビルマンレディーってよく考えると(考えなくても)無理やりすぎませんか。
デビルレディーじゃダメだったのかとか、そもそもレディーというのがダサい…とか、妖鳥シレーヌのほうがかっこいい響きだわとか、いろいろ頭の中をよぎるのですが、永井豪だしな!と思うとすべて納得いっちゃうのです。


タグ:Ringo comics
nice!(4)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 4

コメント 5

toyo

デビルマンの詳しいストーリーは覚えてませんが、けっこう衝撃的だった感覚はあります。善と悪、神と悪魔の図式が子ども心にわかりやすかったせいかもしれません。・・というのは表向きで、実は私にとっては、おおっぴらに見れる○ロ漫画でした。案外、男の子はそう見ていたと思いますよ。
えーと、タイトル忘れたけど、ジョージ秋山の漫画、「アシュラ」だったかなあ。アレもデビルマン以上にキョーレツでした。アレも復刊してほしいなと個人的には思います。
りんごあめさんのデビルマンに対する不満、なんとなくわかります。
たぶん、永井豪にとって手に余るテーマだったんじゃないかな、なんて勘ぐっています。永井氏はハレンチ学園のほうが本領発揮って感じですよね。
永井氏のフアンだったらごめんなさいね。勝手なこと書いて。
懐かしかったものですから、つい余計なことまで書いてしまいました。
by toyo (2007-05-23 01:40) 

小さい頃読んだデビルマンの最後は、あまりにも荘厳で、何も言えないほどでした。
永井豪さんも色々読みましたが、バイオレンスジャックとデビルマンはもっとも凄いものでは無いでしょうか。(「キッカイくん」や「あばしり一家」も好きでした♪)
デビルマンレディーは、掲載誌を買ってたんで最初の方は読んでたんですけど、途中で買わなくなっちゃって結末を知らないんですよね。
そういう事になってたんですか!これは読まないといけないかな・・・。
 ぽんじくんにご挨拶しておりますが、ハボネームは、あこです。あ、ちなみにうちのハボはここに居ります→http://www001.upp.so-net.ne.jp/azusa/HARBOT/harbot.htm
お暇があれば、一度逢ってやって下さいませ(^^)。
by (2007-05-23 03:11) 

りんごあめ

>TOYOさま
アシュラ!詳しい内容は覚えてないんですけど、小さなころに漫画好きの親戚の家で読んで泣いた思い出が…(怖かったんです)
そうですねー、最初のデビルマンでは"了の正体"とか"神とは何者か"という物語の根幹にかかわる設定が揺らいでいる(ように私には思えたのです)のが、ほんのちょっぴり引っかかるのです。
なーんていってますが、やっぱり永井氏はすばらしいと思います。
あんな無邪気に人類滅亡を描ける作家さんは少ないですよね。
私はあの無邪気さが好きなのです。
ハレンチ学園もとんでもなくエ○チなのに、視点はとことん無邪気なので普通に読めてしまう。おおらかなんですよね。
それにしても、そうか、男の子にはエロ漫画だったのか…wというのが今回のびっくり大賞ですw

>あこねこさま
あばしり一家!おお~!懐かしい響き。大好きでした。(今も好きですv)
あのはちゃめちゃさと、デビルマンや手天童子などのテーマの重さが同居するというのも、稀有な作家さんだなーと尊敬しているです。
デビルマンレディーはあの結末だけでも、ぜひぜひ!
初めて読んだときは本気で泣いたです…
バイオレンスジャックの人面犬といい、永井氏の発想の秘密を知りたいです。
かぷくんにも会いにゆきました~!
名前聞かれるまで粘っちゃいました…しつこくしてごめんねとかぷくんにお伝えください。
今、かぷくんはパズル?をやってます。間違って首を振る動作がかわいいなあ~!
うちのぽんじは、ぐるぐる走るか窓磨きくらいしかしないので、ちょっと残念。
かまっているうちにいろんなことをしてくれるようになるのかな?なんて楽しみにしています。
by りんごあめ (2007-05-25 10:26) 

NO NAME

僕は好きですけどね、デビルマンレディーという名前。
確かに英語としては酷いかもしれないけど、デビルマンのマンは、ヒューマンの意味だろうし、レディーというのもコブラみたいでカッコイイじゃないですかー
何より、分かりやすいしねw デビルマンの女性版だっていうのが
by NO NAME (2012-11-20 01:03) 

りんごあめ

> NO NAMEさま
すごい…4年遅れのコメント返しでごめんなさい!
(そもそももうご覧になってないかも(;´・ω・)

マンがヒューマン…ああー!なるほど!という感じです。
でも、でもやっぱりレディーはない~!
安直すぎて…むにゃむにゃ…
確かにわかりやすいですけども(笑)
そういえば、実はコブラ読んだことないんですよね(-ω-;)
漫喫行ったときにチェックしてみます。
by りんごあめ (2015-10-04 02:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。