Tuesday June 05 2018 category:本
『チョコレートパン』のリズム
これは チョコレートの いけ。
で始まる摩訶不思議なお話。
チョコレートの池にパンたちがたくさんやってきて浸かり、チョコレートパンになっていく。
次に象がやってきて、自動車もやってきて、ほかの動物たちも…というところで、チョコレートの池が
パンだけです あとはいけません
い け ま せ ん
と宣言し、終わるというそれだけのお話です。
作者の長新太さんはナンセンスな絵本を多く書く方で有名ですが、うちではこの『チョコレートパン』と『ごろごろにゃーん』の2冊だけ持っていました。
子供は『ごろごろにゃーん』よりも『チョコレートパン』が好きで、幼稚園を卒園するまでくりかえし「これ読んで」とせがまれました。
毎月絵本を買っていたので、じゃあほかの長新太さんの絵本でも買おうか…と思って試しに読んでみても、『チョコレートパン』ほど響かないのです。
(『チョコレートパン』の次点に『ごろごろにゃーん』でした)
私は好きになった作家さんの本は「作家買い」をするタイプなので、幼いころの彼の読書傾向がよくわからなくて不思議だなーと思っていたのですが、昨日(というか今日の夜中)に自分も子供の頃には作者で本を選んでいなかったということに気づいて驚きました。
(いつから作家買いをするようになったんだろう…と思い返してみると、自分のお小遣いでいわゆる「マンガ単行本(コミックス)」を買うようになったころからだ…ということに気づきました…どうでもいい話ですみません;)
多分、彼は彼の中で繰り返し聞くに足るリズムを『チョコレートパン』の中に見つけていたんだろうな…と今になって思います。
読んでいる当時は、このへんてこりんな筋立てがおもしろいのだろうと思っていました。
(もちろんそれも大切な要素だったのだと思いますが)
なぜ「リズム」が重要かと考えたのかというと、彼は文字がスラスラ読めるようになって自分で絵本を引っ張り出して黙読するようになっても、この『チョコレートパン』だけは読み聞かせのためだけの絵本にしていたからなのです。
思い出してみると、読み聞かせ専用絵本はほかにも数冊あって、たいていは言葉のリズムの楽しい絵本や児童書でした。
なので、ほかの長新太さんの絵本は、彼の期待するリズムとはちょっと違っていたのかもしれません。
そういえば、ファーストブックに最適といわれる「いないいないばあ」や「もこ もこもこ」や「きんぎょがにげた」はうちの子にはあまり響かず、「ころ ころ ころ」に出会うまでじっと絵本を聞いてくれない子供でした。
(たまに絵本を開いて読み聞かせてもすぐに飽きるので、あきらめて本を置くというパターン)
「ころ ころ ころ」は大好きで、もう本当に100回以上読んだと思います(*'▽`)
その後「がたん ごとん がたん ごとん」に出会い、その頃に「いないいないばあ」や「もこ もこもこ」、「きんぎょがにげた」も楽しめるようになり、話の筋を追えるようになり「こぐまちゃんとしろくまちゃん」に出会い…というのはまた別の話ですね、すみません;
その子に最適なリズム(と楽しい絵)のついた絵本に、そのうち出会えると思うのです。
ただ、探す側の父母は大変ですよね…
小さい子連れて図書館っていうのも大変だし、絵本を買うというのも(しかも気に入るかどうかわからない)出費がかさみます…
なるべく少ない労力で、お気に入りの1冊に出会えますように。
チョコレートパン は
読み聞かせなら 2~3歳ぐらいから
自分で読むなら 字が読めるようになったらいつでも
そのほかの絵本は
読み聞かせで 1歳前後くらいから
自分で読むなら 興味があるならいつでも
がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
- 作者: 安西 水丸
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1987/06/30
- メディア: ハードカバー
2018-06-05 Tue 23:03
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