Thursday January 18 2018 category:映画/TV
あの頃ペニー・レインと
名前だけは知っていたのです
そしてとても良い映画だということも聞いていました
が、基本的に1950年代以前のハリウッド映画が好きな私は、『えー?2000年の映画かー』というそれだけで、観ずじまいだったのです
今回BSプレミアムでやるというので録画だけしておいたのですが…
自分えらい!
よく録画しようと思い立ったわー
これは好きな映画上位5作の中に確実に入るやつ
なぜ映画館で見なかった私
パンフレット買いたかった…
以下感想です
「12月のクリスマスは商業的で堕落しているから、9月に祝う」とか「ロックは退廃的な音楽だから否定」とか、最初からお母さんがひどい感じです
個人的に『もうこの歳になって「親子の葛藤」みたいなものは見たくない…』と思っている私は、このあたりで脱落しかけたのですが、ほのかに垣間見られるウィリアム(主人公)の温かさに、もうちょっと観てみることに
これ、最後まで観たらわかったんですけど、『母親の無理解』や『潔癖さ』について、作中、あまり否定的ではないのですよね…
日本にいる日本人的価値観の私ですら、「このお母さん、ちょっと過干渉すぎでは…?」と思ったりもしましたが、ウィリアムが15歳(未成年)であることを考えたり、のちの母親の言動を見ていたら結局憎めない感じです…
この母親、「ドラッグはダメ」「1日2回は電話」とかいうわりに、ウィリアムの自由を頭ごなしに否定してはいないのですよね
「お母さんはあなたのことを思っているのよ、だからお母さんの言うこと聞いて!」みたいなのもないし、「お母さんは俺のことなんにもわかってない!大っ嫌いだ!」みたいのもない
そして、ウィリアム以外の人に対しては「今からでもまともになれるわよ」とか言ったりするのですけど、シャットアウトしたりはしない
言いたい放題意見は言うけど、『あなたはあなた』的な尊重というか突き放しというか、なんだろう…温かみがある
序盤、出てくる人出てくる人、なんだか微妙に腹に何かありそうな感じで、「これどこでいつ爆発すんの…?」と心配になるのですが、少しばかり爆発しても悲劇まっしぐらにはならなくて、ねえ、まあねえ…って感じでおさまってしまう
ロックスターのラッセルとパーティ(ドラッグもあるよ)に連れていかれた先で、ラッセルはそこにいる人々に対して「いいやつ」と肯定するのです
ここで私は、「もしかしてこの映画って、誰のことも否定しない映画なんじゃ…」と遅まきながら気づき、あとは音楽ごと楽しく鑑賞いたしました
この映画の素晴らしい点に(ほかにもいろいろありますが、個人的に)、『決定的な悪人が登場しないことと、誰かを断罪するストーリーではないこと』を一押ししたいと思います
まあ、リアルもそうですが、常日頃一緒にいるからといって誰しもが心から愛し合って信頼して生きているわけじゃないし、嫉妬したり、比べたり、裏切ったりしてもいるわけです
でも結局なんとなく元のさやに納まっていく感じの繰り返し
これがぬるいと感じる方もいらっしゃると思うのですが、私はそこに強く惹かれました
『十二人の怒れる男』にも感じたのですけど、人の悪意や修復不可能な断絶を直接的に描かなくても素晴らしい広がりを持った世界を見せられる…といった脚本がとてもとても最高でした
そしてラスト、ペニー・レイン(全然触れてきませんでしたがヒロインです)が、ラッセルから受けた電話に答えた住所…
これ以上のエピローグはないでしょう…
いやあ、良い映画だった!
これはBlu-rayを買うしかない…!
映画パンフレット 「あの頃ペニー・レインと」 監督/キャメロン・クロウ 出演/パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン
- 出版社/メーカー: アットワンダー
- メディア: おもちゃ&ホビー
パンフレットも欲しい…
2018-01-18 Thu 00:33
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