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Sunday March 15 2015 category:映画/TV

天井桟敷の人々

ある日なにげなく手に取った本


大アンケートによる洋画ベスト150 (文春文庫―ビジュアル版)

大アンケートによる洋画ベスト150 (文春文庫―ビジュアル版)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1988/07
  • メディア: 文庫


第1位が『天井桟敷の人々』でした。
当然、評には大絶賛コメントばかりが並び、いったいどんな映画なんだろうと思っておりました。
特に映画大好き!というタイプではなかったので、探してまで見ることもせず、今まで時間が過ぎ…
今回NHKBSで放映されていたのを録画して、ようやっと最後まで観ました。


天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]

天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2010/05/04
  • メディア: DVD



不思議な映画です…
絶賛されるのも何となくわかるような…
でも、大昔のハリウッド映画のようにわかりやすいテーマでもないし、あらすじといったら「運命の女」に振り回される男ども(女性も一人)ってだけのもの。
カメラワークも(って語れるほどの知識はないけど、少なくとも素人が観ていて)、ハッとするような画面はあんまりない。
致命的なのは「運命の女」ガランスがどうにも老けすぎていて、『一目で男を狂わすほどの魅力』を持った女性に見えないこと…
舞台設定の時代のメイクのせいもあるかもしれないけれど…
(眉毛が離れすぎていて道化のようにしか見えない)
けれど、マイムの美しさといったら、もうこれだけでこの映画を観る価値があると思えるもの。
バチストのマイムを見るためだけに3時間見続けたといっても過言じゃありません。


個人的にはどうしてもガランスにそこまでの魅力を覚えなかったので、振り回される男性たちをつい辛辣な目で見てしまい、まったく共感できませんでした。
物語としては退屈です。
ひとりひとりのキャラクターは面白いのだけど、ガランスはそこまでの女性じゃないでしょ、という一点で(個人的には)破綻している(ように見えてしまう)。

キャバレー(1972)のサリーの、煙るような美しさとは正反対のファニーフェイス、それでも人を逸らさない不思議な魅力
カサブランカのイルザの圧倒的な美しさ
風と共に去りぬのスカーレットの強靭な生命力の発露

そういう『何か』が感じられなかった。
言葉で「美しい」と語られても説得力がなかった。
人物造形が見事だっただけに、これが残念でたまりません。
ガランスが息を呑むような絶世の美女だったら…きっと3時間なんてあっという間だっただろうと思います。
もし5点満点で星をつけるなら、★5のような、★1のような…悩みます(笑)


ガランス役のアルレッティの天井桟敷以外の写真を見ると、本当に美しい人だったようで…
なんであんなメイクにしたんだと小一時間…(´・ω・`)
タグ:Ringo 洋画

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