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Tuesday August 23 2016 category:本
水底の祭り
オリンピック見たり、皆川博子氏の古い文庫を読んだりしていました。
しばらく読んでいないものが多くて、本当にあらすじを忘れているものが多い…(;-ω-)
表題作、こんな話だったっけ…
赤ん坊を抱えて振り向くお姉さん、そうだ、この本を手に入れた当時は全く理解できなくて、薄気味悪い、突き飛ばされて当然よ!(過激派)くらいに思っていたのですが、今読み返すと彼女も多面的なところのある一個の人間…というのがわかって、(おそらく)その心境に達しているであろう男の心情が想像できてつらい。
それにしても 水底の祭り というタイトルはすごいなあ…
真っ暗な絶望しか感じない。
まさに皆川世界の真骨頂…
表紙の絵がまたいい具合に不気味でステキ。
収録されている短編ではほかに、『牡鹿の首』の簾の幼さと狡さ、すがすがしいまでの自分勝手さも好みかな。
これも(というか、この短編集は)昔読んだときは、どうも今ひとつピンと来なかったのだけど。
短編集といえば、これを新しく買いました。
講談社文庫版に『獣舎のスキャット』『蜜の犬』を加えた完全版。
上の『牡鹿の首』の簾の身勝手さは楽しめたのだけど…
『獣舎のスキャット』の姉がどうしてあんなにも弟に執着したのかわからない。
いや、わかる気もする、家に縛り付けられて、けれど女だからといらないモノ扱い・都合のいい女中扱いされ続けて、弟へ対する感情が、ほんの少しの愛着と、こいつさえいなければという無意識(?)の裏返しの執着になったという感じじゃないかと思うんだけど。
こいつさえいなければ…という感情がわいたとき(人間だもの)、私だとこういう粘着する方向へは絶対に向かないので、このお姉さんに共感するところが全然なくて読んでて辛い。
むしろ何も考えてない弟のガールフレンドのほうがわかるよ…
切ろうとして切れる人間関係ではなかった、というのを勘案しても…やっぱり無理かな、私なら単純になにもかも投げ出して終わっちゃいそう(責任感皆無)。
『蜜の犬』は、いやもう、完全に親目線で読んじゃった…
その犬どうするの!っていう(;'∀')
ほんと、どうするんだろうね?
『アルカディアの夏』が好きすぎる。
どんどん部屋の中が荒んでいく様子がたまらない。
なのに、お母さまには逆らえない(逆らう気力がない)というのがね。
遠い記憶の中に、そんなやけっぱちで無気力だった自分が霞んで見える感覚。
物語が終わった後、あの子はどうなったのかな…
私の中では二度と家には帰らなかったということになっています。
持っているのは集英社文庫版。
(実業之日本社版、トマト・ゲームみたいにほかの短編を加えたとかあるのかしら)
『紅地獄』と『翡翠忌』が好きかな…
どちらもオチがとにかく好き。
ぞっとするような執着だよね…
構成がとても凝っていて面白い。
あらすじを端的に説明するのが難しい(;´・ω・)
二人の作家がいて、一人はそこそこ売れている(らしい)女流作家、もう一人はどうも才能のない時代小説家。
その時代小説家に原稿の依頼が来て…という始まり。
そして作家のノート(日記らしきもの)と、書き上げられた小説が交互に並ぶという構成です。
途中で人死にが出て…
ミステリーなので、これ以上は書かないでおきますネ(;'∀')
ひどいあらすじだ。
第4話 京都の短編がもうとにかく好き。
年上の女の子がどうしても恋人をつなぎとめたいという話なんだけれども、不幸の匂いしかしないの。
つらい。
5万円借金しに行くところの描写が素晴らしいです。
第1話の平戸も好き。
この幸せを持ちこたえられない…というのがもうね、もう。
少女漫画好きの琴線に触れまくりです(笑)
あとは
を発掘したので、これを読むつもり。
巫女~のほうは何となく話を覚えているんだけど、殺意の~のほうは全く忘れている。
楽しみ。
も買ったので、
を再読してから読むつもり~!
皆川博子まつり、たのしーい!
まったく関係なく、Chromeアプリのサポート段階的に終了という記事にびっくり…!
世の中に Chrome OS というものが存在していたのですね…
知らなかった(;-ω-)
Chrome OS大躍進の年になるか? 米国で初めてMac OS抜く 年内にAndroidアプリ対応
うーん、Windows7機にChrome OS入れてみてもおもしろいかも…
7のサポ切れ待ちかな(いつの話だ)
しばらく読んでいないものが多くて、本当にあらすじを忘れているものが多い…(;-ω-)
表題作、こんな話だったっけ…
赤ん坊を抱えて振り向くお姉さん、そうだ、この本を手に入れた当時は全く理解できなくて、薄気味悪い、突き飛ばされて当然よ!(過激派)くらいに思っていたのですが、今読み返すと彼女も多面的なところのある一個の人間…というのがわかって、(おそらく)その心境に達しているであろう男の心情が想像できてつらい。
それにしても 水底の祭り というタイトルはすごいなあ…
真っ暗な絶望しか感じない。
まさに皆川世界の真骨頂…
表紙の絵がまたいい具合に不気味でステキ。
収録されている短編ではほかに、『牡鹿の首』の簾の幼さと狡さ、すがすがしいまでの自分勝手さも好みかな。
これも(というか、この短編集は)昔読んだときは、どうも今ひとつピンと来なかったのだけど。
トマト・ゲーム (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-6) (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 皆川 博子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/06/04
- メディア: 文庫
短編集といえば、これを新しく買いました。
講談社文庫版に『獣舎のスキャット』『蜜の犬』を加えた完全版。
上の『牡鹿の首』の簾の身勝手さは楽しめたのだけど…
『獣舎のスキャット』の姉がどうしてあんなにも弟に執着したのかわからない。
いや、わかる気もする、家に縛り付けられて、けれど女だからといらないモノ扱い・都合のいい女中扱いされ続けて、弟へ対する感情が、ほんの少しの愛着と、こいつさえいなければという無意識(?)の裏返しの執着になったという感じじゃないかと思うんだけど。
こいつさえいなければ…という感情がわいたとき(人間だもの)、私だとこういう粘着する方向へは絶対に向かないので、このお姉さんに共感するところが全然なくて読んでて辛い。
むしろ何も考えてない弟のガールフレンドのほうがわかるよ…
切ろうとして切れる人間関係ではなかった、というのを勘案しても…やっぱり無理かな、私なら単純になにもかも投げ出して終わっちゃいそう(責任感皆無)。
『蜜の犬』は、いやもう、完全に親目線で読んじゃった…
その犬どうするの!っていう(;'∀')
ほんと、どうするんだろうね?
『アルカディアの夏』が好きすぎる。
どんどん部屋の中が荒んでいく様子がたまらない。
なのに、お母さまには逆らえない(逆らう気力がない)というのがね。
遠い記憶の中に、そんなやけっぱちで無気力だった自分が霞んで見える感覚。
物語が終わった後、あの子はどうなったのかな…
私の中では二度と家には帰らなかったということになっています。
持っているのは集英社文庫版。
(実業之日本社版、トマト・ゲームみたいにほかの短編を加えたとかあるのかしら)
『紅地獄』と『翡翠忌』が好きかな…
どちらもオチがとにかく好き。
ぞっとするような執着だよね…
構成がとても凝っていて面白い。
あらすじを端的に説明するのが難しい(;´・ω・)
二人の作家がいて、一人はそこそこ売れている(らしい)女流作家、もう一人はどうも才能のない時代小説家。
その時代小説家に原稿の依頼が来て…という始まり。
そして作家のノート(日記らしきもの)と、書き上げられた小説が交互に並ぶという構成です。
途中で人死にが出て…
ミステリーなので、これ以上は書かないでおきますネ(;'∀')
ひどいあらすじだ。
第4話 京都の短編がもうとにかく好き。
年上の女の子がどうしても恋人をつなぎとめたいという話なんだけれども、不幸の匂いしかしないの。
つらい。
5万円借金しに行くところの描写が素晴らしいです。
第1話の平戸も好き。
この幸せを持ちこたえられない…というのがもうね、もう。
少女漫画好きの琴線に触れまくりです(笑)
あとは
を発掘したので、これを読むつもり。
巫女~のほうは何となく話を覚えているんだけど、殺意の~のほうは全く忘れている。
楽しみ。
も買ったので、
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
- 作者: 皆川 博子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: 文庫
を再読してから読むつもり~!
皆川博子まつり、たのしーい!
まったく関係なく、Chromeアプリのサポート段階的に終了という記事にびっくり…!
世の中に Chrome OS というものが存在していたのですね…
知らなかった(;-ω-)
Chrome OS大躍進の年になるか? 米国で初めてMac OS抜く 年内にAndroidアプリ対応
うーん、Windows7機にChrome OS入れてみてもおもしろいかも…
7のサポ切れ待ちかな(いつの話だ)
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