Thursday December 08 2016 category:映画/TV
犬神家の一族
先日NHK BSで放映されていた『犬神家の一族』(1976年)を観ました。
いやーーーーー、イイネ!
へーちゃんが若い…
41年生まれだそうなので、当時35歳?
はじめて見た金田一映画はこれだったので、私的には金田一といえば石坂さんだなあ。
原作者の横溝先生は『美男子すぎる』的なことをおっしゃったそうですけど。
でも、石坂さんはとても素敵な二枚目なのに、この金田一を演じているときにはあんまりそうは見えない…
もっさり感が前面に出ています(笑)
朴訥で、飄々としていて、どこか憎めない、だけどその奥に冷徹な観察眼と、明晰な頭脳を持った金田一耕助そのものでした。
石坂金田一も相変わらず何度見ても素晴らしかったんですが、以前には全く気付かなかったことに今回たくさん気づいて興奮しています。
まずひとつは、松子夫人役の高峰三枝子さん。
原作には「しんねりむっつり」と描写されている松子夫人ですが、高峰さんの松子夫人はまさにその通り!
そして佐清が生きていると知った時の、あの放心した顔…!
あれ素晴らしい…!
今回見ながら、松子夫人に肩入れしていましたよ。
共感したといってもいいかも。
いや、そりゃあ、息子に財産を独り占めさせるために殺人を犯したりはしないですけど!(笑)
高峰松子夫人は、もうまさに原作通り~。
己の父の歪んだ愛憎に巻き込まれ、苦しめられて、みずからも歪んでいった女性。
その彼女が心から愛したのはただひとり、息子の佐清だけというのが表情ひとつだけで伝わってくるすごさ。
(その割に復員の時に間違えちゃったけどネ!
まあ、期待がまさって目を曇らせちゃったんでしょう…たぶん)
松子夫人はまさに主役でした…
静馬の母親が現在どうしているか、というのと、松竹梅の母親の現在の境遇が、原作と大幅に書き換えられているのはちょっと残念だったかなあ…
やっぱりあの静馬が香琴に手を貸す場面、そして最後の謎解きで香琴が静馬の最期を知って慟哭する場面は見たかった。
確かに香琴にとってはひどすぎる仕打ちですけれども。
(しかも彼女には特段の咎はないというね…)
しかし、映画では香琴はあまり出番はなかったのですが、岸田今日子さんの存在感ったらすごかった。
だからこそ、原作通りの場面を見てみたかったのかも。
岸田香琴が自分の運命を知って取り乱すシーン…迫力あっただろうな。
佐清はあおい輝彦さんが演じてるわけですが、今までぜーんぜん記憶に残ってなかったんです、正直に言うと。
原作の佐清どおりかというと、(個人的に)なんか違うかな…という感じだったんですが、今回、こういう佐清もありだな!と思ったといいますか…
原作の珠世の、優しく頼れる憧れのお兄ちゃんから、恋情に移り変わっていく感じってのはあんまり感じなかったんですけど、なんかちょっと頼りないというか、こう『守ってあげなきゃ』的な愛情はひしひしと伝わってきました(笑)
これはあおい佐清のキャラによるものだし、これはこれでストーリーにピタッとはまっている感じでよかった。
金田一にすべてを見破られて、ひしと顔を覆うシーンがあるのですが、これがねえ…素晴らしくよかったです。
追い詰められた感があって!
橘警察署長は加藤武さんだったのですが、私、どうしてか加藤さんは磯川警部のイメージなので出てくるたびに不思議な気持ちでした(笑)
なんでなのかなー?
と思ってキャストを調べていったら、加藤さんは等々力警部も演じていらっしゃったらしい…
うーん、どこかでいろいろ混じった可能性がある(笑)
あっ、そうそう、忘れてはいけない横溝先生。
写真そのままのお姿で動いてらして、セリフは棒読みでしたけど(笑)、ファンとしては感動いたしました…
映画出演も楽しまれたのかしら…
いやーおもしろかった!です。
昔の娯楽映画すごいな。
役者さんの演技も素晴らしいし、シーンひとつひとつが美しい。
市川崑監督の作品だからこそなのかしら。
明日は『悪魔の手毬唄』を見る予定。
それにしても、NHKも金田一映画を特集するなら、『女王蜂』とか『病院坂の首縊りの家』もラインナップに入れてくれたらよかったのにー!
いやーーーーー、イイネ!
へーちゃんが若い…
41年生まれだそうなので、当時35歳?
はじめて見た金田一映画はこれだったので、私的には金田一といえば石坂さんだなあ。
原作者の横溝先生は『美男子すぎる』的なことをおっしゃったそうですけど。
でも、石坂さんはとても素敵な二枚目なのに、この金田一を演じているときにはあんまりそうは見えない…
もっさり感が前面に出ています(笑)
朴訥で、飄々としていて、どこか憎めない、だけどその奥に冷徹な観察眼と、明晰な頭脳を持った金田一耕助そのものでした。
石坂金田一も相変わらず何度見ても素晴らしかったんですが、以前には全く気付かなかったことに今回たくさん気づいて興奮しています。
まずひとつは、松子夫人役の高峰三枝子さん。
原作には「しんねりむっつり」と描写されている松子夫人ですが、高峰さんの松子夫人はまさにその通り!
そして佐清が生きていると知った時の、あの放心した顔…!
あれ素晴らしい…!
今回見ながら、松子夫人に肩入れしていましたよ。
共感したといってもいいかも。
いや、そりゃあ、息子に財産を独り占めさせるために殺人を犯したりはしないですけど!(笑)
高峰松子夫人は、もうまさに原作通り~。
己の父の歪んだ愛憎に巻き込まれ、苦しめられて、みずからも歪んでいった女性。
その彼女が心から愛したのはただひとり、息子の佐清だけというのが表情ひとつだけで伝わってくるすごさ。
(その割に復員の時に間違えちゃったけどネ!
まあ、期待がまさって目を曇らせちゃったんでしょう…たぶん)
松子夫人はまさに主役でした…
静馬の母親が現在どうしているか、というのと、松竹梅の母親の現在の境遇が、原作と大幅に書き換えられているのはちょっと残念だったかなあ…
やっぱりあの静馬が香琴に手を貸す場面、そして最後の謎解きで香琴が静馬の最期を知って慟哭する場面は見たかった。
確かに香琴にとってはひどすぎる仕打ちですけれども。
(しかも彼女には特段の咎はないというね…)
しかし、映画では香琴はあまり出番はなかったのですが、岸田今日子さんの存在感ったらすごかった。
だからこそ、原作通りの場面を見てみたかったのかも。
岸田香琴が自分の運命を知って取り乱すシーン…迫力あっただろうな。
佐清はあおい輝彦さんが演じてるわけですが、今までぜーんぜん記憶に残ってなかったんです、正直に言うと。
原作の佐清どおりかというと、(個人的に)なんか違うかな…という感じだったんですが、今回、こういう佐清もありだな!と思ったといいますか…
原作の珠世の、優しく頼れる憧れのお兄ちゃんから、恋情に移り変わっていく感じってのはあんまり感じなかったんですけど、なんかちょっと頼りないというか、こう『守ってあげなきゃ』的な愛情はひしひしと伝わってきました(笑)
これはあおい佐清のキャラによるものだし、これはこれでストーリーにピタッとはまっている感じでよかった。
金田一にすべてを見破られて、ひしと顔を覆うシーンがあるのですが、これがねえ…素晴らしくよかったです。
追い詰められた感があって!
橘警察署長は加藤武さんだったのですが、私、どうしてか加藤さんは磯川警部のイメージなので出てくるたびに不思議な気持ちでした(笑)
なんでなのかなー?
と思ってキャストを調べていったら、加藤さんは等々力警部も演じていらっしゃったらしい…
うーん、どこかでいろいろ混じった可能性がある(笑)
あっ、そうそう、忘れてはいけない横溝先生。
写真そのままのお姿で動いてらして、セリフは棒読みでしたけど(笑)、ファンとしては感動いたしました…
映画出演も楽しまれたのかしら…
いやーおもしろかった!です。
昔の娯楽映画すごいな。
役者さんの演技も素晴らしいし、シーンひとつひとつが美しい。
市川崑監督の作品だからこそなのかしら。
明日は『悪魔の手毬唄』を見る予定。
それにしても、NHKも金田一映画を特集するなら、『女王蜂』とか『病院坂の首縊りの家』もラインナップに入れてくれたらよかったのにー!
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