Sunday March 20 2016 category:本
少年十字軍
皆川博子氏の作ですが、ほかの作品と比べてとても読みやすい。
扱っている題材は『少年十字軍』なので悲惨なのですが、「ぽぷら文庫」(アダルトヤングレーベル?)だからなのかな、小学校高学年~中学生向けといった感じの内容です。
皆川氏独特の陰鬱さ、あるいは残酷さ、一見明るく見える裏側にびっしりとはりついた影、といったものがとても薄い。
若干登場人物の造形に見られはするのだけど、意識して読まなければ気づかないレベルじゃないかな。
おそらく、この物語が「召喚された子供、エティエンヌ」の視点で描かれていたら、もっと暗いトーンで終始していたのではないだろうか。
物語の冒頭、すでにエティエンヌは自分の運命の重さに打ちひしがれている様子なのが、アンヌの目を通して語られている。
人の生死、この世の罪を糺すこと、「選ばれた子供」に託されるたくさんの希望、奇跡への渇望、なにもかもがエティエンヌの上に降ってくる。
周りに大人や、妬みでエティエンヌの立場をそっくり自分のものとしようとする子供がいたって、基本的にすべての運命はエティエンヌのものであり、その責任はエティエンヌがとらなければならないと彼は知っているし、思い詰めてもいる。
このあたりを、もっともっと皆川氏の筆でねちっこく読んでみたかったなーという気がしないでもないです。
Thursday February 18 2016 category:本
古代ギリシャのリアル
最近寝る前はもっぱらこればかり読んでいます。
もう7~8回は読み返したと思います。
帯に
古代ギリシャではなぜ…
血液を「緑色」と表現するのか
「海」という単語がなかったのか
最高神ゼウスが「浮気性」なのか
とありますが、基本的に古代ギリシャの神々の紹介本です。
(もちろん、上記の『なぜ?』の答えも載っています)
ゼウス・ヘラ・ポセイドン・アポロン・アテナ・アフロディテ・アレスなど、ギリシャの神々の名前や何をつかさどるのかをなんとなく聞いたことがあっても詳しく知らないなー…という方にも、多少知ってますという方にもおすすめの1冊です。
まず、この本は物語の本ではありません。
(エピソードとして若干言及されてはいますが)
古代ギリシャの神々って、なんていうか非常に個性的で興味深いから知って!という感じの本です。
属性は○○で、こんなエピソードがあって、意外と××な面もあります…みたいなカタログ。
文章は軽妙で読みやすく、分量も多すぎず少なすぎず…と飽きさせない工夫もあって、読むたびに『すごいなー、おもしろいわー』と感心しております。
Wednesday February 03 2016 category:本
紙の本が憎くなる瞬間について
今回けっこういっちゃった内容です。
かなり本気で憎んでいます。
閲覧注意です…
紙の本って、出版から数年たって『運よく』在庫があった場合、たいてい小口研磨されてるのですよね。
私はこれがもうとにかく大っっっっっっっっキライで、どんなに探し求めていた本でも研磨されている本しかない場合、購入するのをあきらめることが多いのです。
小口が研磨されてるくらいなら、紫外線による紙焼けあるいは黒ずみ(多分手垢)のほうがマシです。
これ少数派ですかね…?
でも黒ずみは消しゴムで薄くなりますし…
紙焼けは経年変化でどうせ起こるし…
小汚くギザギザの研磨面をさらしている小口…
デザイナーさんが意匠を凝らした装丁も台無しです。
美しく滑らかで艶やかな紙の断面、こうじゃないと、本を手にした喜びも半減どころか「なぜ研磨したし…」と憎しみが沸き上がってきます。
同時に『こんなに美しい装丁の本がこんな有様になって…』と悲しい気持ちにもなります。
今日(あっ、もう昨日か)、「影の獄にて」が届いたんですが、これが近年まれに見るほどガッサガサに研磨された本で…(;ω;)
本に対する愛情ってないのか!とお尋ねしたいくらい…がっかりしました。
本を開いてみると、本文に使われている紙質はとても良い感じなのですよ。
なのに、研磨されたところが汚く盛り上がっている。
ページをめくるたびに、その感触やら醜い断面やらが気になってつらい…
本そのものに罪がないのはわかっています…
でも、でも…
にくむ、にくむ、にくむぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
小口研磨大っキライ!!!!!!!!!!!!!!!
研磨する前の本を寄越せチクショー!!!!(ノω・、)
紙の本が…というより、出版社の慣習が憎くなる瞬間 でした(;´・ω・)
いやほんとあまりにもひどい研磨っぷりなので、ショックすぎて本を読むどころじゃありません…
楽しみにしてたのにー!
しょうがないので、自分で紙やすりをかけて少しざりざり感を減らしました…が、完全になくなるまでやったらひとまわり以上本が縮まりそうなので途中であきらめ…
もうちょっといい研磨機を使うとか、そもそも研磨しない!とか、なんとかならんのか…
紙はねえ、削ると断面が乱れて汚くなるんだよぉぉぉぉぉぉぉ(;ω;)
ご高覧ありがとうございました(´;ω;`)
それにしても夜中になにしてるんだ…という内容ですねほんと…ひどい内容で申し訳ないです。
かなり本気で憎んでいます。
閲覧注意です…
紙の本って、出版から数年たって『運よく』在庫があった場合、たいてい小口研磨されてるのですよね。
私はこれがもうとにかく大っっっっっっっっキライで、どんなに探し求めていた本でも研磨されている本しかない場合、購入するのをあきらめることが多いのです。
小口が研磨されてるくらいなら、紫外線による紙焼けあるいは黒ずみ(多分手垢)のほうがマシです。
これ少数派ですかね…?
でも黒ずみは消しゴムで薄くなりますし…
紙焼けは経年変化でどうせ起こるし…
小汚くギザギザの研磨面をさらしている小口…
デザイナーさんが意匠を凝らした装丁も台無しです。
美しく滑らかで艶やかな紙の断面、こうじゃないと、本を手にした喜びも半減どころか「なぜ研磨したし…」と憎しみが沸き上がってきます。
同時に『こんなに美しい装丁の本がこんな有様になって…』と悲しい気持ちにもなります。
今日(あっ、もう昨日か)、「影の獄にて」が届いたんですが、これが近年まれに見るほどガッサガサに研磨された本で…(;ω;)
本に対する愛情ってないのか!とお尋ねしたいくらい…がっかりしました。
本を開いてみると、本文に使われている紙質はとても良い感じなのですよ。
なのに、研磨されたところが汚く盛り上がっている。
ページをめくるたびに、その感触やら醜い断面やらが気になってつらい…
本そのものに罪がないのはわかっています…
でも、でも…
にくむ、にくむ、にくむぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
小口研磨大っキライ!!!!!!!!!!!!!!!
研磨する前の本を寄越せチクショー!!!!(ノω・、)
紙の本が…というより、出版社の慣習が憎くなる瞬間 でした(;´・ω・)
いやほんとあまりにもひどい研磨っぷりなので、ショックすぎて本を読むどころじゃありません…
楽しみにしてたのにー!
しょうがないので、自分で紙やすりをかけて少しざりざり感を減らしました…が、完全になくなるまでやったらひとまわり以上本が縮まりそうなので途中であきらめ…
もうちょっといい研磨機を使うとか、そもそも研磨しない!とか、なんとかならんのか…
紙はねえ、削ると断面が乱れて汚くなるんだよぉぉぉぉぉぉぉ(;ω;)
ご高覧ありがとうございました(´;ω;`)
それにしても夜中になにしてるんだ…という内容ですねほんと…ひどい内容で申し訳ないです。
Thursday January 28 2016 category:本
ギリシア神話 (および個人的な焼きいもと甘酒の作り方について)
寒い日が続いていますが(本州以南は暖かくなったのかしら)、いかがお過ごしでしょうか。
私は甘酒と焼きいもの日々です(笑)
甘酒は麹から作るやつじゃなくて、酒粕を溶かしたやつです。
そして砂糖やみりんは入れてません。
水に酒粕を溶かして煮立たせただけというやつです。
甘酒と言いつつ、まったく甘くないです。
酒粕の味しかしません。
砂糖を減らしているうちに、いつの間にか甘味0のものに行きついてしまいました。
おいしい酒粕おいしいですヾ(*・ω・*)ノ
でも、これ飲んでると家のものに「貧乏くさい」とか「おいしくないでしょ?」とか「酒粕の匂いがそもそもキライ」とか言われます。
砂糖(みりん)を入れないだけでひどい言われよう(´・ω・`)
酒粕自体はけっこういいお値段のものなのに(生協比)
初詣で神社へ行ったとき、甘酒が売っていたので買ってみたら、甘くて大変だった…
以前はこれぐらい甘いほうが好きだったのに。
変われば変わるものだなあ。(どうでもいい感想)
あまり『甘酒のお砂糖減らしたい!』という方はいらっしゃらないでしょうが、自己満足的に書いておくと、まず砂糖(みりん)の入らない甘酒(というか粕汁…?)を作り、コップに取り分けて飲むときに砂糖を入れるようにします。
すると、『うわっ…こんなに…?砂糖こんなに入れないと甘くならないの…?』という感じになり、徐々に減らさざるを得なくなってゆきます(笑)
そしてそのうち、『砂糖なくてもいいじゃん』という境地に…!
私は甘酒と焼きいもの日々です(笑)
甘酒は麹から作るやつじゃなくて、酒粕を溶かしたやつです。
そして砂糖やみりんは入れてません。
水に酒粕を溶かして煮立たせただけというやつです。
甘酒と言いつつ、まったく甘くないです。
酒粕の味しかしません。
砂糖を減らしているうちに、いつの間にか甘味0のものに行きついてしまいました。
おいしい酒粕おいしいですヾ(*・ω・*)ノ
でも、これ飲んでると家のものに「貧乏くさい」とか「おいしくないでしょ?」とか「酒粕の匂いがそもそもキライ」とか言われます。
砂糖(みりん)を入れないだけでひどい言われよう(´・ω・`)
酒粕自体はけっこういいお値段のものなのに(生協比)
初詣で神社へ行ったとき、甘酒が売っていたので買ってみたら、甘くて大変だった…
以前はこれぐらい甘いほうが好きだったのに。
変われば変わるものだなあ。(どうでもいい感想)
あまり『甘酒のお砂糖減らしたい!』という方はいらっしゃらないでしょうが、自己満足的に書いておくと、まず砂糖(みりん)の入らない甘酒(というか粕汁…?)を作り、コップに取り分けて飲むときに砂糖を入れるようにします。
すると、『うわっ…こんなに…?砂糖こんなに入れないと甘くならないの…?』という感じになり、徐々に減らさざるを得なくなってゆきます(笑)
そしてそのうち、『砂糖なくてもいいじゃん』という境地に…!
Sunday December 27 2015 category:本
教養人の世界史
教養人の世界史〈下〉近代・現代 (1964年) (現代教養文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1964
- メディア: 文庫
かろうじてISBNはカバーにあったが、バーコードはついてない古い本。
これ、いつ買ったんだろうな…
大学受験のころだろうか、それとも入学後、ギリシア神話にはまってたころに買ったのかな。
実家で発掘して放置してあったのを、ここ1か月ばかりかけてやっと読み終えました。
読み物という体裁はとってはあるのだけど、まぁほぼ高校の西洋史の教科書的な記述なんで、読んでるうちに眠くなる…
実は、家にあるのは上・中巻のみで、下巻はないのです。
下巻を読んでみたいけど、現代教養文庫(というか社会思想社という出版社自体)が存在しないので、買うなら古本になっちゃうのですよね。
家にある2冊は全然読んでおらず、(経年のわりに)状態がいいので、下巻も同じ程度の状態が望ましい(わがまま)のですが…
それには直接本の状態が確認できる古本屋めぐりが最適なんですが、札幌はブックオフのような新しめの古本しか取り扱わない古本屋が多くなってしまって(´`)=3
20年以上も前の本を探すのは難しい感じ…
そういや今、神田の古本屋さんはどうなっているのかな?
以前はこういった年代新しめ(古いのか新しいのかどっちなんだ)の文庫も扱っているお店があって、よく利用させてもらっていたけど。
Saturday October 24 2015 category:本
悪夢機械
※Amazonリンクの画像が小さすぎ
H・R・ギーガーの表紙、薄暗いところで見ると本を思わず投げ飛ばしそうになるぐらい、薄気味悪い…
明るいところで見ると、なにが怖いのか伝わりにくいけど
まさに悪夢(笑)
P.K.ディックの短編集。
昔は新潮文庫とかでもディック(というかSF)出版してたんだなー。
ディックのほかの邦訳短編集とかぶらない(出版当時)、という基準で選出された短編10篇。
以下、これ以上ないというくらい、オチについて言及しているところがあります。
(基本短編ではオチは書かないよう留意しているのですが、今回どうしても無理だった…)
これからディック読むよー、という方はご注意ください(´・ω・`)
Monday October 19 2015 category:本
ふるさと遠く
もし、60~70年代の映画がお好きなら、『ハスラー』や『地球に落ちてきた男』というタイトルをご存知かもしれない。
『ふるさと遠く(Far From Home)』は、それらの映画の原作を書いたウォルター・デヴィスの短編集。
初版は昭和61年(1986年)。
おそらく私は90年代に手に入れて読んだのだと思うけれども、それも今から20年以上も昔の話。
今よりも古いサイエンス・フィクションの本が手に入りやすかった時代。
マニアというほどの量ではないけれど、気の向くまま、手あたり次第SFを読んでいた頃。
ああ本当にいい時代だったなあ(笑)
Tuesday September 01 2015 category:本
近況
お盆も過ぎて、北海道はうっすら初秋の気配を感じる今日この頃…
って、例年ならそんな感じなんですが、今年はなんだかまだ暑い…
クーラーつけたい!窓から熱風しか入らないよ!ってほどじゃあないんですが、なんとなくぼんやり暑い。
がんばって夏の名残とどめてます!って感じなくらいは暑い。
8月下旬はもれなく夏バテ気味となる私には、ちょっとつらいです(´・ω・`)
この間はちょっと寒いくらいに気温が下がったのになー。
東京より暑いってどうなの。
久しぶりにblog開いたら、また広告が入っていた…(;´・ω・)
すっかり放置状態のこんなblogに来てくださって、本当にありがとうございます。
夏バテ状態で何をしていたかというと、金田一耕助まつりを開催しておりました。
最近手に入れた本↓
って、例年ならそんな感じなんですが、今年はなんだかまだ暑い…
クーラーつけたい!窓から熱風しか入らないよ!ってほどじゃあないんですが、なんとなくぼんやり暑い。
がんばって夏の名残とどめてます!って感じなくらいは暑い。
8月下旬はもれなく夏バテ気味となる私には、ちょっとつらいです(´・ω・`)
この間はちょっと寒いくらいに気温が下がったのになー。
東京より暑いってどうなの。
久しぶりにblog開いたら、また広告が入っていた…(;´・ω・)
すっかり放置状態のこんなblogに来てくださって、本当にありがとうございます。
夏バテ状態で何をしていたかというと、金田一耕助まつりを開催しておりました。
最近手に入れた本↓
Wednesday July 01 2015 category:本
自虐の詩
Yahoo!のプレミアムというサービスを利用していて、あーなんかもう出品したりしないし、やめようかな…と思って解約手続きを進めていたら、プレミアム会員はなんだかいろいろ特典があるようで…
http://premium.yahoo.co.jp/
個人的にはコミックスの読み放題特典が一番うれしかったので、とりあえずそのまま継続してます。
これ→http://bookstore.yahoo.co.jp/premium/tadayomi.html
6月26日(金)~7月2日(木)までの読み放題の中に、『自虐の詩』がありました。
かなり有名な作品なのでタイトルだけは知っていたんですが、読んだことはなかったのです。
言ってみれば食わず嫌いみたいなもので、「泣ける」という評判のものはまず手に取らない(;´Д`)
あまのじゃくです;
今回通して読んでみた感想ですが、これは「泣ける」というより、とにかく「理不尽」であると思いました。
(泣きはしなかったし、むしろ怒った)